ども!新しいはんだごてを買って、はんだ付けの調子が上がっているamasawaです。
私はアキシャル抵抗はあまり使わないのですが、学生時代に実験用として使用した記憶があります。でも、頻繁に使ってないと色と抵抗値の関係って忘れちゃうんですよね。笑
ってことで、今回は復習も兼ねてカラーコードについて記事にしていきます!
カラーコード一覧表
こちらは、抵抗値と色の関係をまとめた表です。
アキシャル抵抗は、抵抗の周りに色をマーキングすることで、使用者が何Ωかを識別できるようになっています。
これは、カラーコードと呼ばれ、抵抗値や許容差を示しています。カラーコードはJISで規格として決められており、どのメーカーも同じように作っています。
そもそもアキシャル抵抗とはなにか
アキシャル抵抗ってそんな抵抗あったっけ?となる方もいると思いますが、正確にいうとアキシャル型の(パッケージをした)抵抗のことです。
アキシャル抵抗とは、対方向にリード線が出ている形状になっていて、抵抗の他にもダイオードなどが存在しています。
電子部品のパッケージは色々ありますが、主なパッケージとして、「表面実装型」「アキシャル型」「ラジアル型」があります。
表面実装型は、いわゆるチップ型のことで基板にスルーホールなど設けず、パッドのみ設けます。そこで、パッドにはんだ付けをすることで、部品を接続することができます。
今は、小型で入手正が良いことから表面実装型部品が主流で最も多く使われていて、誰もがもっているスマホにも多くのチップ部品が入っています。
もし仮に、全てをアキシャル型の部品でスマホを作っていたら、固定電話のような携帯になっていたでしょう。笑
アキシャル型は対方向にリード線が出ている形状で、基板にスルーホールを設けてはんだ付けを行います。
基板や製品のスペースに余裕があり、密集しているパターンを通りたくない場合にアキシャル抵抗は使えますが、サイズも大きいので表面実装型に比べると、昔よりも使用数量が減っているのは間違いないでしょう。
ラジアル型は2つのリード線が平行に出ている形状です。ラジアル型の部品はコンデンサやダイオードなど多くの部品で使われています。
実装方法はアキシャル型と同じで、基板にスルーホールを設けてはんだ付けを行います。スペックが高いものなど、表面実装部品よりもラジアル型の方が主流のものもあります。
抵抗のカラーコード表示方法はさまざま
抵抗のカラーコードは色帯と呼ばれる色のついた帯状のマーキングをするわけですが、表示の仕方は複数あり、色帯は4本線で表すものもあれば、5本線、6本線もあります。
なぜ同じ抵抗なのに、こんなに違うのでしょう?実は、色帯が多ければ多いほど、抵抗は詳細な情報まで教えてくれているんです!
抵抗値がわかるのは当然として、有効数字が2桁までわかるか3桁までわかるか、さらには温度係数までわかってしまいます!それでは、抵抗値の例を見ていきましょう。
4線表示
カラーコードは抵抗の端から近い線を1番目の線として考えます。
上の例では、1番目の線から「茶、黒、赤、金」となっているので、抵抗値は以下のようになります。
$$
\begin{eqnarray}
抵抗値 &=& 有効数字2桁 \times 10の累乗数 \\
&=& 10 \times 10^{2} \\
&=& 1[kΩ]
\end{eqnarray}
$$
よって、この抵抗値は1[kΩ]許容差±5%となります。
5線表示
5線表示の場合は、4線表示と比べて有効数字が1桁多くなっていて、許容差を示すカラーコードが他の線よりも太くなっています。
$$
\begin{eqnarray}
抵抗値 &=& 有効数字3桁 \times 10の累乗数 \\
&=& 470 \times 10^{3} \\
&=& 470[kΩ]
\end{eqnarray}
$$
よって、この抵抗値は470[kΩ]許容差±1%となります。